統計の#002記事目は、だれもが取れそうなデータで、ざっくりと計算して調べてみようと思った。
タイトルは、
日本人はおにぎりを1日何個食べてる!?

って事で、お米の消費量を身近なおにぎりに換算して調べてみたい。
また、昔と比べて、どれだけお米の消費量に違いがあるのかも比べてみたい。
さっそく、お米の収穫量をネットで調べてみた。

すると、農林水産省統計部の 作物統計調査 作況調査(水陸稲、麦類、豆類、かんしょ、飼料作物、工芸農作物) 長期累年 というデータを見つけた。
その中の、[作物統計] 収穫量累年統計 水稲 より、年度と収穫量のみだけピックアップしてみて、
それをグラフにしてみると、こんな感じになった。

データは1883年(明治16年!?)からありましたが、グラフは1920年(約100年間)からにしてみました。
グラフをよく見てみると、お米の収穫量は1967年がピークで、収穫期_収穫量が14,257千トンでした。
2019年が7,763千トンでしたので、収穫量は、ピーク時から45%も減っているのですね。

日本の総人口は何人!?

テレビでは、1億2000万人の~~ って感じで、
日本の総人口 ≑ 1億2000万人っておもってますが、実際はどうなのか?
これも、統計局の e-Stat で調べると、人口推計の長期時系列データや各年度で日本の総人口のデータをダウンロードすることができた。
2019年では、日本の総人口は、126,167(千人)でしたのですが、1920年には、5600万人で2019年の半分にも満たない人口だったんですね。
グラフにしてみるとこんな感じ。(直近では、日本の総人口は減ってきている)

お米の消費量と生産量について
お米の収穫量とお米の消費量は当然違い、 お米の収穫量 ≠ お米の消費量 にはなる。
お米の取れない年もあるし、年を越して在庫もするしで・・・
農林水産省の統計データより、データの内容をちょっと見てみると、
需要実績= 水稲収穫量-(加工用米等+政府買入数量)- 在庫の増加量+政府備蓄米の主食用販売量
とあったので、計算するには、厳密に言うと違うんでしょうが・・・
それ以前に、今はざっくりとした知識も知らないので、とりあえず、ここでは、
年間のお米の収穫量 = 年間のお米の需要量 としてざっくりと計算してみる。
おにぎりに使用する米は1個、何グラム!?
おにぎりはだいたい何グラムのお米を使用しているのでしょうか? コンビニのおにぎりはだいたい大きさが同じに見えるので、コンビニの三角形のおにぎりを参考にしたい。

コンビニの商品群によっても変わるとは、思われますが、だいたい三角形のおにぎりのお米の分の重さは約100gだそうです。(具が約10gで、トータル110gくらいだそうです←いろんな情報をざっくりとまとめてみると)
炊き上がりのお米の重さは、水分を吸って、2~2.3倍の重さになるようです。季節によっても違うし、新米-古米によっても違う。 炊き方によっても違う。 なので、ここでは、
おにぎり1個=50gの米
と定義してみて、日本人は、1日あたり何個のおにぎりを食べているのか?を計算してみることで、今の日本のお米の消費量を考えてみたい。
一人あたりのお米の消費量(おにぎり換算)
今まで示してきました2つのデータ お米の収穫量と日本の総人口。
これを 単純に お米の収穫量 ÷ 日本の総人口 で計算すると、
1年あたりのお米の消費量が出ます。
これを、1年=365日として、365で割ってみて、さらにおにぎり1個は50gなので、50gで割ると
日本人一人あたり、1日で消費するお米の消費量が分かり、それが、おにぎり何個分に相当するかが分かる。
Excelでグラフ化してみるとこんな感じになった。

今回の統計データでは、国民1人あたり、1日おにぎり3個ちょっとくらいのお米は毎日消費しているんですね?
何か違うような・・・おにぎり1日3個も食べてないんでは?と思う感覚はあるが・・・
丼だと、1杯でおにぎり2個分はありそうだし、カレーライスなら、すぐ食べられるし。
おせんべいは米の加工品だし。
1日おにぎり3個=150gのお米。
150g×365日(1年)=約55kg(年間お米の消費量)
なので、そう考えると、なんとなく合っているのでしょうか・・・
昔は、各家庭で一緒に食事していたものが、個食になり、コンビニやレストラン・外食する比率が高くなってきているので、お米以外の食事をする機会はたくさんある。
でも、実際消費されているものと併せて、商品として売れ残ったり、食べ残しなどで捨てられているものもかなり多いのでは? とは思いますね。
それにしても、計算上では、昔(1920年)には一人あたり、おにぎり1日9個食べてたっていうんだから、かなり食生活が変化してるって事が解るんでしょうね。
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