2.電磁気学 05.直流交流回路,RLC回路  難易度★★★☆☆

2.電磁気学

図のように、抵抗値 Rの抵抗 R、電気容量 C のコンデンサー C、自己インダクタンス L のコイル L、スイッチ Sからなる回路があり、この回路にスイッチ S2 を通して交流電源あるいは直流電源を接続することができる。交流電源の角周波数はωであり、直流電源の電圧は V である。どちらの電源もその内部抵抗の抵抗値は小さいので無視する。

スイッチ S1 を開き、スイッチ S2 を端点d側に閉じて、回路を直流電源に接続したあと、しばらくするとこの回路を流れる電流は一定値【 1 】となった。この時、コンデンサー C に蓄えられる電荷は【 2 】である。そのあと、スイッチ S2 を開いて回路を直流電源から切り離し、スイッチ S1を閉じると、L と C には振動電流が流れた。その振動の周期は【 3 】であり、Lに蓄えられる磁場のエネルギーと C に蓄えられる静電気のエネルギーの和は【 4 】である。この振動電流は長時間にわたって回路を流れ続けるが、Lに含まれるわずかな抵抗によって減衰し、やがて振幅が0となった。

 次にスイッチ S1 を閉じたまま、スイッチ S2 を端点 e 側に閉じて、回路を交流電源に接続する。しばらくすると、回路には一定振幅の周期的な電流が流れた。この時の bc 間の電位差をV1 sin ωtとすると、コンデンサー C に流れる電流は図中の矢印の方向を正として、【 5 】×cos ωtとなり、コイル L に流れる電流は【 6 】×cos ωt となる。

抵抗 R を流れる電流は C と L を流れる電流の和として計算でき、R の両端の電位差、すなわちab 間の電位差は 【 7 】×cos ωt となる。ここで公式

\(α\)sinθ+\(β\)cosθ = \(\sqrt{α^2+β^2}\) sin(θ+φ), tanφ= \(\frac{β}{α}\) を用いて、ac 間の電位差の最大値は【 8 】と求められる。 交流電源の角周波数 ω が、\(\frac{1}{\sqrt{LC}} \) に等しくないとき、回路全体に加わる電圧、すなわち ac 間の電位差の最大値を、回路を流れる電流の最大値で割ると【 9 】となる。この量は交流に対する回路全体の抵抗の働きを表しており、インピーダンスと呼ばれる。


【問題PDF】


【解説】


【解説PDF】

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